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3.2 着氷の主要因

日本海難防止協会5)や小野10)は、1970年から72年にかけて着氷海域で操業する漁船を対象に、調査票による船体着氷の実態調査を行った。着氷の程度を「階級1:氷が少し着いた」「階級2:多くの氷が着いた」「階級3:非常に多く着き危険なので氷割りをした」に分類して実施したもので、着氷時の階級と気象・海象・操船の条件が漁業無線局に通報され、調査票に記載するようにしたものである。

調査結果を基に、着氷の気温・風・波浪条件と着氷階級との関係をとりまとめているが、加藤8)は統計的手法(要因分析)を使って、着氷量を増加させる要因の相関を求めている。

加藤が求めた結果を図3-2に示す。これは、着氷の原因群を相対風向・相対風速・波浪階級・船速・しぶき量・気温・着氷量とし、それぞれの原因間の相関関係を求めたもので、図中の数字はその大きさを表している。

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