(3) その他の設計条件
基本条件の他に、個々の具体的な設計条件を下記の様に設定した。
(ア)導体に関する条件
?撚り線の素線径もφ0.681とする。
?Tc直上における素線の比抵抗を10.6μΩ-cmとする。
?1次撚線の構成は6本の超電導素線と中心のCu-30%Niとする。
?Cu-30%Niの20Kでの比抵抗を36μΩ-cmとする。
?2次撚線の構成は1次撚線を3本撚りあわせた導体とする。
?導体のガラス絶縁の厚さを70μmとする。
(イ)PCSに関する条件
?1次撚線を用いたPCSは3エレメント(並列構成の内の一つのPCS)を並列接続とする。
?素線を用いたPCSは18エレメントを並列接続とする。
?巻線部の巻厚さは、無誘導巻する時の巻き始めループ径以上とする。
?巻線部は丸線の密巻されたものとみなす。また、撚線導体は導体の外接円の大きさを持った単線として扱う。
?巻線部以外の構成要素(電気絶縁層、断熱層等)の厚みを図6に示す。