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設計したコイルエンドパーツの分解図を図3.1.7、図3.1.8に組立状況を図3.1.9に、「Pro/E」のコイルエンドパーツNCデータ出力例を表3.1.4に示す。

b) 含浸装置の設計・製作

 

実験用NbSn超電導コイルの巻き線・熱処理反応が終わった段階で含浸装置でエポキシ樹脂の含浸を行い、コイルを一体構造としてコイル押さえによるサポートで電磁力を保持する。このため含浸装置は、真空中でコイルの内部にまで均一にボイドなくエポキシの注入を行い、エポキシ樹脂が硬化した後、コイルを取り出し整形を行う。

含浸装置は真空ポンプ、真空容器、樹脂の送り出しラインおよび温度コントロール等で構成され、真空容器は縦二つ割りの容器になっている。含浸装置の主要諸元を表3.1.5に、全体構成図を図3.1.10に示す。

 

c) 今後の計画

 

今後、コイルエンドパーツの製作、実験用NbSn超電導コイルの製作、熱処理、エポキシ樹脂の含浸等、実験用NbSn超電導コイルを完成させて高磁界実験装置による励磁特性実験を行い、高磁界における化合物系超電導コイルの性能劣化原因の解明を行う計画である。

 

 

 

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