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(2)研究開発施設・設備

 

1)水槽

図3-4は、現在保有している水槽の種類別施設数を示したものである。今回の回答結果としては、回流水槽が16件と最も多く、次いで曳航水槽(11件)、運動水槽(7件)の順に多かった。

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図3-5は、研究開発者の水槽の利用状況を示したものである。約4割が頻繁に水槽を利用しているが、利用頻度の低い研究開発者が同様に約4割であり、全く利用したことがない研究開発者も約2割存在する。

表3-3、4、5は、それぞれ最近の水槽の年平均稼働率、実験に関わっている平均人数、1カ月当たりの平均経費を示したものである。

年平均稼働率は、企業が約60%、大学が約40%であり、ここ3年の傾向としては、特に増減もなく横這いに推移している。

実験に関与する平均人数で特徴的なことは、常時でも実験時でも企業のほうが大学よりも研究開発者の平均人数は少ない。また、企業は、研究開発者以外で関与している人数が相対的に多い点は注目される。

1カ月当たりの平均経費は、企業では稼働時が約2,000万円、停止時が約800万円であり、大学では稼働時が約300万円、停止時で40万円である。企業での水槽の管理費用の負担は相当大きいといえ、後述する年間の研究開発費を軽く超える規模となっている。

 

 

 

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