(a) 基本管理機能
基本機能はPMのスキーマや運用方法に依存しないもので、PM作成、削除、コピー、バックアップやリストアなどPMを管理するうえでの基本的な機能を指す。これらは現在GPMEのPM管理機能で提供されている。
(b) スキーマ(EFL)に依存する管理機能
高度造船CIMのPMのスキーマに依存する管理機能である。例えば、個船PMを初期化するためには、個船PMにアクセスするアプリケーションが参照する資源情報を工場PMからコピーする必要がある。また、工場PMにアクセスし日程計画を行うためのアプリケーションは中間製品、論理作業などの情報を必要とし、それらは個船PMから適当なタイミングで工場PMにコピーする必要があり、それらはPMのスキーマに依存するものである。
(c) 運用に依存する管理機能
システム運用イメージに依存する管理機能である。ある造船所で複数の船を設計している場合、それらに関する情報は、前記の運用では一つの工場PMと同じ資源情報を持つ複数の個船PMに格納される。この場合、工場PMと個船PMは互いに関連を持っており、これらの関連を保証する管理機能が必要である。例えば、工場PMの名前を指定して個船PMを作成する機能や、工場PMの名前を指定して個船PMを検索する機能が考えられる。
また、個船PM及び工場PMは、複数の利用者によって、複数のアプリケーションでアクセスされるものであるため、通常それを管理する管理者を決め、トラブルや調整等を行ったり、アプリケーションを利用できるユーザーを制限したりすることが考えられる。それらを支援する機能として、PMを指定して管理者の名前や電子メールアドレスなどの管理情報を検索する機能、PMとそれにアクセスするアプリケーションの関連付けを行う機能、アプリケーションと利用可能なユーザーを関連付ける機能などが挙げられる。
