日本財団 図書館


F.1.6 ハンドオフ・チェック・メッセージ(Handoff check message)

 

図F-6のハンドオフ点検メッセージはシステム構成3Tにおいてのみ使用されて、地上局が、特定の航空交通管制セクタまたはユーザ・グループをサポートしない時に、リンク管理の便宜を図る。ハンドオフ・チェック・メッセージは、最近接のVDL地上局がスキャンされるべきとの情報を含む。四つを越える局が問題の局に隣接している場合、これら周波数は5番目のMACサイクル(1.2秒)毎にローテーションされ得る。

181-1.gif

 

F.1.6.1 隣接周波数〈n〉(Adjacent frequency〈n〉)

 

このフィールドは、隣接の網に関する10ビットの周波数から構成される。これら周波数は、1から4の番号が付与され、航空機に、現行無線機に対する四つの隣接網の周波数を警告する。

注) リンク管理をサポートするために、全ての局は、ハンドオフ点検(Handoff Check)メッセージが全ての航空機によりMACサイクルの同じ点において聴取され得るよに、時間の同期が取れていなければならない。これは隣接地上局の周波数を、各MACサイクルの確立時間(established time:LBAC#12)の間に走査することにより達成される。

 

F.1.7 3T構成のMアップリンク・システム・データ・セグメント(一般的要素)

 

3T構成のアップリンク・システム・データ・セグメントは、192ビットあるいは24オクテットで構成される。システム構成、スロットID、地上局コード及びスクルチ・ウィンドウを含む4番から6番のセミオクテットは、すべてのアップリンク・メッセージに対して共通である。1から3番及び7から12番のセミオクテットは、ユーザ・グループBの活動の制御に使用される。1から3番のセミオクテットは、ユーザ・グループB内のユーザのポーリング・アクセスを制御する。7から12番のセミオクテットは、網加入応答メッセージや次網コマンド・メッセージやあるいは回復メッセージである。同様に、13から21番のセミオクテットは、ユーザ・グループC用であり、22から31番のセミオクテットは、ユーザ・グループD用に使用される。3T構成の一般的アップリンク・システム・データ・セグメント・フォーマットを、図F-7に示す。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION