6章 音声ユニット
6. 音声ユニット
6.1 サービス
音声ユニットは、ユーザとVDLとの間の透過的で半二重の“プッシュ・ツウ・トーク”方式の音声とシグナリング・インタフェースを提供するものとする。相互に排他的な3つの異なる音声回線のタイプがサポートされるものとする。
・専用回線:これは、特定のユーザ・グループに対して、グループ外部の他のユーザと回線を共有しない排他的なサービスを提供する。アクセスは、“listen-before-push-to-talk”方式による。
・要求割当回線:これは、機上局から受信したアクセス要求に応じて地上局によって調停される、音声回線アクセスを提供する。この作動タイプは、チャネル資源をダイナミックに割り当て、中継効率を向上させることができる。
・非保護回線:これは、近傍の多数の共有チャネル地上局の作動をサポートする。アクセスは、“listen-before-push-to-talk”ユーザ方式による。
6.1.1 優先度アクセス
音声ユニットの作動は、認定された地上ユーザのために優先度オーバライド・アクセスをサポートするものとする。
6.1.2 メッセージ送信元識別
音声ユニットの作動は、受信されたメッセージの送信元のユーザに対する告示をサポートするものとする。(すなわち、メッセージが機上あるいは地上局のどちらの発信かということ。)
6.1.3 符号化スケルチ
音声ユニットは、バースト到着時間に基づいて、望ましくない共有チャネルの音声メッセージに対して拒絶の度合いを設定する、符号化スケルチ作動をサポートするものとする。
6.2 音声符号化
音声ユニットは、4800bpsの全ビット速度でユーザ音声の解析、符号化及び順方向誤り訂正を行うものとする。