4.2.4 受信機の機能及び性能
4.2.4.1 受信機の機能
受信機は、受信IF部及び受信RF部から構成される。受信空中線からの受信信号は、RF部に入力され、フィルタリングされた後増幅され、受信IF部に出力される。
受信IF部に入力されたRF信号を、標準信号発生器からのローカル信号により21.4MHzの第1中間周波数に変換する。この信号をフィルタリング後、さらに21kHzの第2中間周波数に変換し、受信信号(IF)として変復調部へ出力する。
また、第1中間周波数のレベルを検出し、受信信号(RSSI信号)として変復調部へ出力する。下記に機能を示す。
(1)受信信号増幅機能
(2)周波数変換機能
(3)受信信号レベル検出機能
(4)受信IF信号のリミッティング機能
4.2.4.2 受信機の性能
(1)入力周波数範囲:送信周波数と同じ
(2)入力レベル範囲:-96dBm〜+7dBm
(3)周波数選択度:60dB以上(±25KHz離調)
(4)IF出力周波数:21KHz
(5)IF出力レベル:1Vrms(公称)
(6)IF出力リミッティングレベル:4.5Vpp±0.5V
4.3 変復調部
4.3.1 変復調部の機能概要
変復調部は既に試作した装置を極力流用し、TDMA制御部の追加を行い、モード3の変復調部を構成する。
変復調部は、TDMA制御ユニット、D8PSK変復調ユニット、信号処理を行う変調ユニット及び復調ユニットから成り、以下に機能を示す。
(1)同期検出機能(差動8相位相信号初期同期補足)
(2)順方向誤り訂正(FEC)機能
(3)ビット・スクランブリング/デ・スクランブリング機能
(4)高周波装置及び通信処理部とのインタフェース機能
(5)TDMAの各モードに対応した送受信スロット管理
(6)数種類のユニークワード検出機能
図4.3.1-1に変復調部の機能ブロック図をまた、図4.3.1-2に系統図を示す。