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3.2.3.3 異なるGNIに属する地上局間ハンドオフ

 

図3.2.3.3に、異なるGNIに属する地上局間のハンドオフ概念図を示す。このタイプのハンドオフは、IDRPと下位層のコネクションの再確立が必要となるので最もオーバヘッドが多いものである。

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航空機の準備が完了した時、新しい地上局の周波数に同調する、そして網初期化を行う。網初期化が成功した後、航空機は前に述べたように網加入処理を行う。地上は、旧リンクが現行DLSを使用して再接続できないことを含む“前リンク無し”タイプの“網加入応答”メッセージを返答する。

網加入処理が完了した時、航空機または地上は、前に述べたようにデータリンク・コネクション確立を起動する。データリンク・コネクションが確立されると、サブネットワーク・コネクション確立が航空機または地上により起動される。ハンドオフ処理を促進するためにサブネットワーク・コネクション確立は、データリンク・コネクション確立と組み合わせることもできる。サブネットワーク・コネクション確立に続いて、IDRPコネクション確立が航空機または地上によって起動される。古い航空機及び地上DLS及びSNは、コネクションを解放する前に一定時間コネクションを保持するものとする。これは、受信したメッセージを処理し、HLEに対して転送することを可能としている。旧リンクで損失したどのようなメッセージもHLEにより検出される。異なるGNIに属する地上局間のハンドオフに関するメッセージ・シーケンスは、図3.2.2.4.1に示す初期IDRPコネクション確立シーケンスと同じである。

 

 

 

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