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3.2 リンク管理

 

3.2.l VDにモード3とATNのシステム構成

 

図3.2.1に、VDLモード3とATNのシステム構成概念を示す。この図では、航空機ATNルータとVDLモード3サブネットワークが接続されている2つの空/地ATNルータを示している。航空機及び空/地ATNルータは、別々のルーティング・ドメイン間を中継するBIS(Boundary Intermediate System)である。2つの空/地ATNルータは、地上サブネットワークにより相互接続されている。この図のサブネットワークは、各空/地ATNルータが別々の地上網インタフェース(GNI:Ground Network Interface)に属しており、各GNIが各々2つの地上局を有していることを示している。また、各地上局は、異なる周波数でサービスを行う無線機を有する。

各地上局は、地上及び航空機無線機の媒体アクセスを周波数を通して制御するTDMA媒体アクセス制御(MAC:Media Access Control)を有している。各GNIは、データリンク・エンティティ(DLE:Data Link Entity)を有し、リンク管理エンティティ(LME:Link Management Entity)は、各々の空/地リンクを制御する機能を有している。圧縮/伸張機能(CE:Compressor/decompressor Element)を有するサブネットワーク(SN:Subnetwork)を各GNIが有している。このCEは、空/地リンクを経由するデータ転送の総量を減少するためCLNP(Connectionles Network Protocol)ヘッダの圧縮及び伸張を行うCE機能である。この圧縮及び伸張アルゴリズムは、ATN SARPsで定義されているローカル・リファレンス(LREF)圧縮及び伸張アルゴリズムに基づいている。各SNは、優先度処理が可能であり、これらの優先度を持つデータは、単一の空/地DLS(データリンク・サブレイヤ)コネクション経由で通信される。地上システムは、すべての地上局、GNI及びVDLモード3サービスを提供するサービス・プロバイダが使用する地上サブネットワークにより構成され、地上システムを構成する。

各航空機局は、MAC、DLS、LME及びSNを含む地上システムと同様の要素で構成されている。

 

 

 

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