(3)3S構成
(a)概要
覆域拡大と冗長性を持たせる目的のため、3台の地上無線機の覆域内で1つの航空機グループに対する音声通信を提供する。1ユーザ・グループは最大60機。
(b)回線の選択
・機上側:手動にてチャネルA/B/Cを選択。
○受信時:無線機が受信信号を比較し、品質の高いスロットを選択。
○送信時:3つのスロットへ同じ音声信号を同時に送信。
・地上側:既定のチャネルA/B/Cにて通話
○受信時:3つの無線局の受信信号の内品質の高い無線局の信号を自動的に選択。
○送信時:3つの無線局は、それぞれ決められた上つのスロットを使用して音声信号を送信。
(c)通話の開始、通話要求、スケルチ機能は3Vと同様。
(d)競合の回避
・機上側:航空機は、飛行高度により、他の航空機のダウンリンク音声をモニタ出来ない可能性がある、地上からの指示により、再開する必要性が考えられる。
・地上側:PTTを押すことにより、航空機の通話を中止し、地上側の送信を行う事ができる。
(e)運用覆域:200NM以上可能。