3.1.1 非3T構成
(1)4V構成、3V構成
(a)概要
この構成は音声のみを伝送するものであり、一つの周波数で4チャネル又は3チャネルの音声を伝送可能。周波数不足の対策としても有効である。25kHzのチャネルにて4つ又は3つのユーザ・グループにそれぞれ1回線の音声回線を提供。1ユーザ・グループにおいて最大60機が処理可能である。
(b)回線の選択
・機上側:手動にてチャネル選択後受信状態となる。
・地上側:既定のチャネルにて使用。
(c)通話の開始
・機上側:回線をモニタし、利用者がいなければ、PTTを押して、通話を開始。
・地上側:PTTを押して通話を開始。機上からの通話中時は、機上からの通話が中止され、地上からの通話が優先される。
(d)競合の回避
・機上側:他の機上ユーザーより240ミリ秒以上早くPTTを押した者が通話可能となる。
・地上側:PTTを押すことにより、機上側の通話を中止できる。
(e)通話の要求
・機上側:PTTを押すことにより、通話要求があることを地上側の利用者に通知できる。
(f)スケルチ機能
・機上/地上側:無線機から一定距離内の通話のみモニタするための距離選択機能を有する。
(g)運用覆域:200NM以内。