2.2 AMCP/WG-DSの討議内容
1997年12月にドイツ/ミュンヘンで開催されたICAOの航空移動通信パネル・ワーキング・グループD第8回会議(AMCP/WG-D8)における検討概要を以下に示す。
2.2.1 議事項目1(関連する活動の概要)
(1)ITU(International Telecommunication Union)
1997年10月20日から11月21日までスイス・ジュネーブで“ITU世界無線通信会議1997”が開催された。この会議では、現在移動衛星サービスに用いられている1545〜1555MHzと1645.5〜1656.5MHzの2つの周波数帯について、AMCP WG/AとICAO周波数管理研究グループで将来の航空利用についての新しい割当の効果について研究していることが報告された。また、1559〜1567MHz周波数帯の割当について、CEPT(European Conference of Postal and Telecommunication Administration)から提案がなされ、インマルサット・ホライズン・プログラムへの周波数提供を主として考えていることが報告された。
(2)RTCA
現在RTCA SC-172 WG-2は、以下の2項目を主に行っていることが報告された。
・VDLモード2のDLS、LME及びSN層をMASPSへの追加作業
・VDLモード3システム・デザインに関する技術資料レビュー
RTCA SC-172 WG-3はEUROCAE WG47と合同でVDLモード1及びモード2のMOPSの作成作業中であり、この作業では、WG47が物理層、WG3がプロトコル・スタックを検討中であることが報告された。また、ロックウェル・コリンズ社、ARINC社及びSITA社がWG-3のMOPS作成を支援しており、1998年末頃を作業完了の目標としていることが報告された。
(3)ETSI(Europian Telecommunication Standards Institute)
ETSIにおいてSTDMA標準化の可能性研究の活動会議がWPで報告された。