2.2 代表的携帯用電子機器が航空機に与える影響の実機検証
2.1.6の考察でも述べたように客室内で使用する携帯用電子機器からの微弱電波が航空機システムに影響を与える可能性は大変低い。しかし米国などでは実際に電子機器の電源スイッチをオン・オフしてその影響が確認された場合もあり、可能性を否定することはできない。そこで代表的な携帯用電子機器を機内に持ち込み、作動させ実際に航空機システムに何らかの影響が観測されるかの検証を行った。
検証は地上駐機中の機体と飛行中の機体についてそれぞれ一回ずつ行った。
2.2.1 検証実施日・実施場所
地上での検証:1997年11月7日(金)〜8日(土)の夜間帯に羽田空港スポット108に駐機中の日本航空所有ボーイング式777型機、登録番号JA8983。
飛行中の検証:1998年1月17日(土)の日本航空2591便(羽田-札幌フェリー便)に使用された日本航空所有ボーイング式777型機、登録番号JA8985。
2.2.2 検証を行った携帯用電子機器
次ぺージの表-5に示す携帯用電子機器を用いて検証を行った。