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9 走行中のマシントラブルの対処法

 

A 走行中のマシントランブルの対処法

 

マシントラブルと、その原因

 

安全チェック等を入念に行ってから出艇した場合でも、転倒などによってエンジン等にトラブルが発生する可能性もある。

指導員として大切なことは、あらゆるトラブルに対し適確に判断し、対処できるようにしておくことだ。

出艇前のチェックなどて判断できなかったトラブルとしては右の表のような現象と要因が考えられる。このような現象が発生してしまった場合には、水上での点検は行わず、自力で戻れる場合は自力で、また無理な場合は曳航で速やかに陸上に戻ることだ。また、ジェットスキーに何か異常が感じられたら、すぐに指導員にそれを報告するよう義務付けておくことも大切だ。無理をしてそのまま笑っていると、大きな損傷に繋がる場合もあるからだ。

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エンジン内に水が入った場合の対処法

 

エンジントラブルは、まず水を疑え/といわれるほど、水の影響によって発生する場合が多い。特にビギナーの場台、乗り込み時に右へ横転することが多く、もしこの時にエンジンが停止していると、排気系からエンジンに水が侵入してしまう。これはスパークフラグの水をふき取れば、またエンジンを始動させることができるので、ビギナーには、ぜひこのスパークプラグのチェックおよび処置の仕方を指導したい。またエキスパンションチャンバ内に冷却水が残っている状態でジェットスキーを右に傾けた場合にも同じトラブルを起こす。この場合は下の写真の要領で点検・対処する。

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