巻層雲(うす雲 Cs)
? 6,000m以上の高空に現れ空一面にベールをかぶせたように広がった薄い白色の雲です。
? 高い所にある為、無数の氷晶(氷の粒)が集まってできている雲です。
? この雲は温暖前線の先駆けとして出てくる雲ですから低気圧の接近とともに次第に厚さを増して中下層の雲に変化し地雨性のシトシト雨が降りやすくなります。
? この薄い雲を透かして太陽や月を見ますと、その周りに輪(暈)が出来ることが多く、日の暈、月の暈は巻層雲の特長とされています。暈が出た時、雨となる確率は60%くらいですから雨とならない時もありますので高層雲に変化するかどうかも注意します。変化すれば悪天となる前兆です。
? 巻層雲にはこの他全天を覆わない線状のものや渦状のものがあります。
? 暈が出来るのは太陽や月の光が雲を形成している氷晶に当たって波長の異なる光を散乱させるためです。