巻雲(すじ雲 Ci)
? 低気圧や前線の前触れとして出てくる白い雲で陰影がありません。一番先に現れるのが巻雲です。
? 雲の中で一番高空に有って雲の高さは6,000mから圏界附近に達するものも有り雲粒は氷晶でできています。
? 一般に刷毛で掃いたような、すじ状または鉤状の形をしています。青空に糸くずのような感じで所々浮いている雲です。
? この雲は昔から荒天を知らす(Cirrus)雲として船乗り達から注意されてきました。見掛け上放射状に見えるすじ雲の収束している点が北西や南西にあれば時化の前ぶれです。北西の時は雨も伴うことが多いとされています。鉤状や釣針のような形をした巻雲は天気の崩れる前兆です。巻雲は大体西から来ますが、たまに東から来ると晴れて来ます。
? ハケ状の厚い巻雲が西から東に速く動くと天気が崩れます。
? 巻雲が消えていけば好天、下層の雲に変わっていけば天気が崩れる前兆です。
? まれに金(かな)とこ状になった積乱雲の頂から巻雲になることがあります。