動として重要なポイントは「(5)事故者の態様」にあります。活動の重点を高齢者の中でも70歳以上におくのか、65歳以上にするのか、また、三世代世帯にウエイトをおくのか、単身世帯にウエイトをおくのか、活動方針をこの分析結果によって決定することができます。
2 世論調査
母の会が行う交通安全についての世論調査は、地域活動の方針や計画を作成するときの資料となります。また、母の会で行う世論調査は、会員が調査票の配布、収集を行うことにより、経費は非常に少額ですみます。それだけに、世論調査は母の会にぴったりの活動と言えましょう。
母の会で世論調査を行うときに、「調査項目」「対象」「統計表」をどうするかが重要なポイントになります。また、世論調査は、毎年、2年ごと、3年ごと、というように継続して実施することが望まれます。 1回限りの調査では、その価値は大きく減ぜられます。調査を継続することによって、母の会の地域活動との関連もある程度解明されるでしょう。
(1)調査項目
国では交通安全について、全国的な世論調査を定期的に行つています。母の会が市町村で調査を行うとき、一部の調査項目は、国の調査項目と同一のものが望まれます。これは、国全体の傾向と、地域の傾向とを比較することができるからです。その他の調査項目については、市町村の実情に応じた項目を設定します。
(2)対象
市町村の全世帯を対象とする場合と、抽出によって一部世帯を対象とする場合、あるいは一定の区域の世帯のみを対象とする場合などいくつかの考え方があります。これは予算や人手によって対象を拡大したり、縮小したりすることになります。抽出によって一部世帯を調査する場合には、抽出は無作為にする必要があります。また、統計学的には、市の場合、調査対象は少なくとも1,000人を下回らないようにしてください。ただ、人口の少ない町村ではこれを下回ってもかまいません。
(3)統計表
統計表を作成するとき、計算を手仕事で行うのと、コンピューターを利用することでは成果が大きく異なります。手仕事で計算するときは統計表は単純になり、コンピューターであればより高度なデータを得ることが可能です。できれば市町村のコンピューターを使わせていただいて集計することが望まれます。