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4.4.4.水分値による剪断強度の変化

テウディエ鉱とゲベ鉱の剪断強度(抵抗剪断係数及び粘着力)と水分値の関係を、それぞれ図4.4.5及び4.4.6に示す。

 

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テウディエ鉱では、粘着力はピークを示し、さらに水分値が大きくなると粘着力は低下する。ゲベ鉱の試験結果では粘着力は明確なピークを示していないが、これは、試験を行った試料の水分値の範囲の問題であり、より低い水分値まで試験を行えば粘着力が明確なピークを示すことは、これまでの研究成果により明らかである。

これらの図に示した剪断強度と水分値の関係を用いて荷崩れの数値解析を行うことにより、一面剪断試験用試料(最大粒径6.7mm)について、荷崩れの危険性から見た水分値のクライテリアを得ることができる。

 

 

 

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