2.1.2 破裂板の使用に関するスペイン提案(97/86)は13SCMにおいて各国からその必要性に疑問の意見が多く出されたので、スペインはこれらを考慮して新提案を出すこととなっているがその提案は未入手である。タンクの追加表示に関するドイツ提案(97/10)に基づく具体的提案も未入手である。
2.2 小型容器及びIBCsの使用(第1及び3部並びに第4.1章)
2.2.1 危険物リスト第8及び9欄に示すべき各物質又は物品に対する小型容器又はIBCsのPacking Instruction(包装方法)及びSpecial Provisions(特別規定)に関する米国(97/24)及び英国(97/40)の提案趣旨が同意されたことを受けて、米国及び英国がこれに関する具体的提案(97/52)を提案している
2.2.2 N型容器(鋼又はアルミ以外の金属製ドラム)に関する規定の新設について米国が提案(98/1)し、英国が輸送中の容器の損傷を防止するための取り扱い規定の新設(97/14-4)及び大型容器規定の採入れ等に伴う容器関連規定の編集上の改正(97/14-5)を提案している。
2.3 小型容器及びIBCsに関するその他の事項(第6.1-6.5章)
2.3.1 米国は、伝染性病原体等の衝撃試験試験の判定基準が不明確であるとして、その明確化に関する改正案(97/84)を提案している。
2.4 その他の改正案(クラス7に関する事項を除く。)
2.4.1 わが国は、海上輸送において運輸省から承認が得られている9つの有機過酸化物を有機過酸化物化学品名一覧表(2.5.3.2.5.1項)に追加するすることを提案(97/14-7)している。本件提案については、事前配布したCEFICから次回会合に同様の提案を行う予定であるので、検討を容易にするため日本提案の検討を次回に延期して欲しい旨の要請があった。
2.4.2 本議題に関するその他の提案の主なものは次のとおりである。
(1)吸入毒性(TIH)物質:13SCMでその提案趣旨が承認されたことに基づく具体的提案であり、新しいTIH物質のN.0.S.エントリーの新設、新標札、輸送書類への記載等に関するもの(米国:97/81)。
(2)危険物の隔離:危険物の隔離に関する現行規定をより具体化し、各輸送モードに適用できる隔離要件の提案(米国:97/89)。
(3)リチウム電池:リチウム電池の技術的発達にともない新型リチウム電池の出現や大型化が進んでいるので、その試験方法の改正が必要であるとする提案(米国:97/83)。
(4)サンプル危険物:13SCMでその採入れが同意されたサンプル危険物の規定について、サンプル危険物の品名表示の一部の省略を内容とする提案(198/3)。
3. 放射性物質関連規定のモデル規則への採入れ
3.1 13SCMでの検討結果を踏まえて1996年版IAEA規則(ST-1)の国連勧告への採入れの総合テキストである。国連勧告をモデル規則とするために危険物の1分類である放射性物質(クラス7)の輸送に関するIAEA輸送規則の採入れが必要であるとの本小委員会の合意に基づく提案である(米国:97/66)。IAEA規則の国連勧告への採入れは初めてのことである
4. 化学品の分類及び標札に関するシステムの国際統一
4.1 議題4に関する提案文書は未入手である
5. その他
5.1 議題5及び6に関する提案文書は未入手である。
以 上