地区内の平均値が27地区全体の平均値を越える地区数は,
高血糖者数
山間地域 6地区 46.2%
中間地域 3地区 30.0%
市街地域 6地区 75.0%
糖尿病者数
山間地域 5地区 38.5%
中間地域 3地区 30.0%
市街地域 6地区 75.0%
高血糖者数/高血圧者数
山間地域 4地区 30.8%
中間地域 3地区 30.0%
市街地域 7地区 87.5%
市街地域では山間地域に比べ,高血糖者数/高血圧者数の比が平均値を越える地区数の割合が高かった〔p<0.05〕。
6 血圧の高い地区の特徴〔表10参照〕
40代,50代,60代,70代以上の4つの年代の全てに於いて,地区のSBPの平均,地区のDBPの平均,地区のMBP等の中で2つ以上の血圧値が全地区のそれらの平均値を越えた地区,平均値以下の地区をそれぞれ血圧の高い地区,低い地区と見なした。
血圧の高い地区は,下秋山,上牧,西Iの3地区であった。下秋山と上牧は山間地域,西Iは市街地域に属する地区であった。血圧の低い地区は,柿平,会沢II,朝日,東I,東IIの5地区であった。柿平と会沢IIは山間地域,朝日は中間地域,東Iと東IIは市街地域に属する地区であった。血圧の高い地区では血圧の低い地区に比べ,当然ながらSBPとDBPが共に高かった〔共にp<0.01〕
SBP
高い地区 137.8±17.2mmHg
低い地区 130.5±18.4mmHg
DBP
高い地区 83.9±10.0mmHg
低い地区 79.7±7.5mmHg
TCとTGに共に差異が認められた〔共に,p<0.05〕。
TC
高い地区 204.7±32.8mg/dl
低い地区 198.9±33.9mg/dl
TG
高い地区 133.7±82.5mg/dl
低い地区 121.4±70.5mg/dl
血圧重症度のI度,II度,II度 + III度,高血圧総数等の比率に差異が認められた〔前2者p<0.001,後2者p<0.0001〕
血圧重症度
I度
高い地区 35.6%
低い地区 23.2%
II度
高い地区 15.7%
低い地区 7.7%
II度 + III度
高い地区 19.1%
低い地区 9.1%
高血圧者総数
高い地区 58.8%
低い地区 38.2%
高血圧者総数に占める治療中の高血圧者数の比率に差異が認められた〔p<0.05〕。