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6-2 アプリケーション・パッケージ選定における体制について

アプリケーション・パッケージの選定に当たっては、システム化しようとする業務主管課がその決定を行うこととなるが、ホストコンピュータの場合、そのメーカーについては、ホストコンピュータメーカーに限定される。従って、その選定については、かなり選択の範囲は狭いと言うことができる。

他方、クライアント・サーバーシステムにおけるパッケージの導入の場合は、その選択の範囲が広がり、プロポーザル方式(指名コンペ、公開コンペ)などにより行われる。

いずれの場合も、アプリケーション・パッケージの選定にあたっては(ハード・ソフトの導入を含めたもの)、以下のような点を考慮している。

 

?@システムの基本的な考え方

・システム化を行うユーザーの目的を把握しているか。

・現状の業務の課題を認識し、システムの構築をしているか。

 

?Aシステムの機能

・目的に合ったシステム機能構成になっているか。

・システムが拡張性を備えたものになっているか。

 

?Bシステムの構成

・個々のハードウェアについて、性能、操作性、投資費用等について、明確に提案記述しているか。

・機器の構成について具体的に記述しているか。

・導入するOS等について、最適な選択になっているか。

 

?C導入スケジュール

・開発から導入までのスケジュールについて、無理はないか。

 

?D保守体制

・ハード、ソフトのそれぞれについて、障害時の責任の所在について明確になっているか。

・常に、安定したシステム運用が図られる保守体制にあるか。

 

?E教育体制

・運用する職員への研修について、その対応ができるか。

以上のような項目をアプリケーション・パッケージ選択の基準として、導入するシステムを決定する必要があると考える。

 

 

 

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