第2節 愛知県におけるアプリケーション・パッケージ利用の現状と課題
2-1 アプリケーション・パッケージ利用の背景について
愛知県においては、昭和40年から汎用コンピュータを用い、利用者数、情報量等、比較的規模の大きい業務を中心に、バッチ、オンライン両面の情報化を推進してきました。
また、パソコンが実用化された昭和50年代後半以降は、汎用コンピュータでは処理困難であった、各職場における集計事務や資料作成等、日常の不定形業務について、パソコンを積極的に導入し、いわゆるOA化を進めてきた。
さらに、現在は、平成11年1月の本稼働を目指し「愛知県行政情報通信ネットワーク」いわゆるLAN、WANの整備を進めている。
平成9年10月1日現在、愛知県では汎用コンピュータにより、給与事務、財務事務等、269の適用業務を処理しているが、これらのシステムは、図書館関連システム、病院関連システム等、一部のシステムを除き、ほとんどがアプリケーション・パッケージを利用せず独自システムとして開発したものである。これは、県の適用事務において利用できるアプリケーション・パッケージが、今までは、非常に少なかったという理由によるものある。