導入は不可能」との判断のもと、構想当初からアプリケーション・パッケージの導入を決定している。したがって調査項目の中にカスタマイズに関するものはなく、初導入であることからサポートの信頼性や総合力を計る項目が多く入っている点が注目される。
パッケージベンダーのサポート力は、当該アプリケーション・パッケージの開発元であれば、より技術的に確かであると見なしうる(問4)。また、サポートが委託業者によるものではなく、パッケージベンダーが直接行う方が信頼性が高いと見なしうる(問7)。さらに、サポート拠点が近くであれば、緊急時などの対応がより迅速だと判断できよう(問8)。
アプリケーション・パッケージ情報の具体的調査事例として参考にされたい。
調査の方法としては、こうした自力でのアンケート調査のような方法とともに、コンサルタントなどの第三者機関に調査項目などの仕様を示して調査を委託する方法も考えられる。いずれにしても、
・アプリケーション・パッケージの業務上の機能については業務所管課
・システム上の機能については情報管理主管課
のそれぞれが収集内容を決定して、共同で情報収集に当てる必要がある。
システム開発の目的(『業務の流れをアプリケーション・パッケージが前提としているものをベースとして変革して、スリム化,効率化を図る』等)に照らした比較・検討が行えるように、以上のような方法を用いて積極的にアプリケーション・パッケージの情報収集に努めるべきである。