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序章

研究の概要

 

第1節 研究の目的と内容

 

近年、クライアント・サーバ方式による業務処理システムの開発が進展する中で、従来の各団体固有の業務処理方式に合わせて独自に開発する専用システムから、コンピュータメーカー等により多くの利用者が使用できるように汎用的な形に開発されたアプリケーション・パッケージの活用が注目されている。一般的に、業務の所管課が特定の業種又は特定の業務向けのパッケージを利用することにより、新規に独自でシステムを開発するよりも開発時間や開発経費を節約することができると期待されている。

しかし実際は、アプリケーション・パッケージを各団体の業務処理方式に合わせてカスタマイズしたり、逆に、アプリケーション・パッケージに合わせて業務処理方式の見直しを行う必要があるなど、その活用に当たって留意すべきことが多いといえる。

そこで、地方公共団体がアプリケーション・パッケージを効果的に活用するために、アプリケーション・パッケージ利用における問題点及び問題点を解決するための課題を分析するとともに、選定方法や導入手順及び留意点等について明確にし、アプリケーション・パッケージの導入方策について調査研究したものである。

 

 

 

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