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ですから、別に大晦日といってもお正月の準備をするわけではないですから、暇なのでみんな見に来るというような現象が生じているわけです。つまりこういうものがいわば観光ではないかと思います。つくりだすという発想だろうと思うのです。

 

3. アジア太平洋の時代と通貨危機

そういうことで、観光は今や全盛をきわめてまいりました。来世紀は要するに太平洋圏を出入りする旅行客が世界の大半を占めるであろうというような予測さえ成田のほうからでています。21世紀はアジアを中心とした大旅行時代ということが言われているわけですが、ここに困った要因が出てきた。観光と交流を阻害する要因が出てきたというのがアジアを今、揺るがしている通貨危機です。

この通貨危機は、当然狙われて仕方のないようなところもあったのですが、どういう形でやったか、アメリカの機関投資家が、これはアジアの金融筋はみんな言っていますから事実だと思いますが、私も先週香港におりまして香港でもつぶさに聞いたのですが、要するにアメリカの機関投資家某氏が日本の銀行からお金を借りる。日本の銀行は金利が非常に低い。ほとんどただ同然である。ほとんどただ同然の日本のお金を借りてきて、これを担保にしてUSドルを借りる。このUSドルを担保にしてタイバーツをたくさん借り込む。それでタイミングを見ていてドッと売り始める。市場に対してバーツを猛烈に売るわけです。そうするとバーツの値段がそれはもう桁違いの巨額の金を投入するわけですから、あっと言う間にバーツの値段が下がってくる。25バーツが今は37バーツぐらいです。どんどん下がる。そして国家予算の状態についに陥ってしまったのですが、こういうふうに浴びせ売りをされると、ほかの機関投資家のほうが動揺する。これはちょっと危ないぞと、早いうちにバーツを売ってドルに換えておいたほうがいいということにみんななり始める。動揺が走る。これが第2幕です。

それで、第3幕はタイ中央銀行が出てきてバーツを買いあさる。バーツを買ってバーツの値段を確保する。ところがこれがそうはいかない。結局タイは高度成長をした保有外貨を全部はたいてしまったのですけれども買い支えができない。なぜかというと、この辺が第3章になるのでしょうが、タイの一般人がやはりドルを買い始めた。なぜならば日本でもタイからの旅行者は急増しており、今は4位か5位にいるのではないかと思いますが、そのくらいタイも豊かになってきている。そうすると、タイの人たちは来年旅行する予定がある、あるいは子供を欧米に留学させている。それでその留学している学資であるとか生活費を送金しなければならない。そうするとドルが必要である。そのドルがどんどん高くなってきて、30%、40%も高くなってきたらこれは手が出なくなる。それでは今のうちに買っておけというので、また一般の人もドルを買い始める。ドルを買うということはバーツを売るということになってしまって、バーツ売りドル買いの流れはとうとうとして結局タイを覆ってしまって、ついにINFの世話にならざるを得なくなったということです。つまりタイは完全に破産してしまったということになるわけです。 そうすると、やはりこれは旅行はしにくくなる。交流はしにくくなるということになってきて、日本への旅行者数も急増しつつあったのですけれども、これはやはり減るだろうということです。

そして香港も襲われた。香港もアメリカの機関投資家によって市場を襲撃されたわけです。これは私はそこまではよくわかりません。もし香港が返還されずに英国領であったなら、こういう投資家による市場攻撃が行われたかどうか。つまり猛烈に香港

 

 

 

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