ろいろ話ができるようになり、また、思ったことを手書きででもちょっと書いて所長さんに見せるようにしたりする事ができた。風が吹いたかどうかはわからないが、自分の中で気負いがなくなった。
4. 最後に
大田原自然の家での10か月は、自分にとって大事な10か月となった。自分の生きていきたい方向が見えてきたように思う。また、その方向が見えなくなったとき、確認したくなったとき、大田原自然の家を思い出し、訪ねることになると思う。原点に立ち返るために。
1年間、石田所長や大田原自然の家の職員の皆さんや、大田原を通して知り合うことができた方々に感謝したい。また、大田原で会えることを願って。
羽茂自然学園で過ごした1年間
羽茂自然学園 渡辺協子
4月22日に、念願だった羽茂自然学園へ派遣されてから、あっという間に10か月が過ぎようとしています。
自然学園で過ごした1年を筒単に振り返ってみると、まず4月の終わりに、委員会の人も一緒に、皆で島内めぐりへ行きました。佐渡金山や、尖角湾などの名所を訪れ、「佐渡は意外と広いんだなあ」と感じたのを覚えています。子どもは6人からスタートしました。
5月には、田植えをしました。皆、最終的には泥だらけになって楽しみました。6月には里親制度で、子どもたちは2人ずつにわかれて1か月間地域の方々の家に住み、そこから学校へ通っていました。この頃丁度新しい学園生が入り、7人になりました。半ばに、羽茂祭がありました。子どもたちは、それぞれ佐渡おけさやみこしを学校行事の一環で行っていました。私は1か月程前から、毎日練習していた、太鼓と踊りを、町の一軒一軒を訪ね、披露してまわりました。くたくたになったけれど、忘れられない思い出の1つです。