あ い さ つ
今日、日本の芸術文化は心の豊かな生活を求める人々に応えて、変動し、拡大し、多様化する時代のなかにあります。近年の厳しい経済環境や財政状況のなかでなお、社団法人全国公立文化施設協会会員の約千三百近くの地域文化施設は機能を十分に発揮させて地域文化の向上を図っていくことが重要な課題であり、地域の文化向上の拠点となるよう積極的な取組みと効率的な施設運営が望まれるところであります。
このためには公立文化施設の運営に携わる職員の意欲と資質向上がきわめて重要でありハード面の整備からソフト面重視への転換とともに、地域の文化に根ざした事業の展開を目指し、努力を重ねているところです。
このような状況のなかで、このたび「地域文化活性化のための人材育成」事業の一環として、全国7地区において「地区協技術研修」を実施したものであり、これを資料としてとりまとめました。今後、研修受講者におかれましては、これを機に一層研鑽に努められるとともに、広く施設職員が本資料を参考にして戴ければ幸いです。
なお、研修に当たっては、財団法人日本船舶振興会(日本財団)の補助事業として採択いただいたものです。紙面を借りて厚く御礼を申し上げます。
終わりに、この研修の実施にあたりご協力を戴いた各地区副館長館、実施担当館及び関係者の皆様方に心から感謝いたします。
平成10年3月
社団法人 全国公立文化施設協会