?W 静岡県の事例
1 静岡県の概要
静岡県は首都圏と中京圏・近畿圏の中間に位置し,早くから交通体系の整備が進むなど良好な社会的条件を備えている。県域は,東西155km,南北118km,海岸線の総延長506kmで,面積は7,779 km2である。人口は約374万人。人口,経済規模などが概ね全国の3%を占めることから,「3%経済県」といわれているが,工業出荷額は5%を上回るなど,生産活動も活発である。また,特に伊豆半島地域を中心に,全国屈指の観光県でもある。
平成7年国勢調査人口 3,737,689人 (平成2年国勢調査人口 3,670,840人)
平成8年度決算 歳出総額 1,320,512百万円 財政力指数 0.76
2 東海地震・神奈川県西部地震について
過去における東海地震と神奈川県西部地震の状況及び東海地震の被害想定について見てみよう。
(「静岡県地震対策300日アクションプログラム」より)
(1)東海地震
■地震活動の空白域
1854年の安政東海地震の後、東海地方より西側では1944年(昭和19年)の東南海地震や1946年(昭和21年)の南海地震が発生し、地震のエネルギーは放出し終わっていると考えられています。
しかし、駿河湾から御前崎沖では、1854年の安政東海地震以来大きな地震がなく、地震のエネルギーが残っており、地震活動の空白域と呼ばれ、近い将来、巨大地震の発生が予想されています。