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その負担は誰がするのかは別の問題だから、分別収集でありながらその収集コストは例えば税金は無駄だとか、受益者負担するシステムを考えるべきとかということもありますので、システムと受益者負担を分けて考えないと議論がこんがらがります。その3点です。

 

鈴木:濱さんが非常に論理的なお話しをされたので、私はどちらかというと感情的、情緒でお話しをしたいと思います。ペットボトルの消費者の方、市民の方のルールっていうか、そういうものをご紹介したいので。東京都はビッグゴミスピリッツとゴミックスがありまして、毎月の最初の週のスピリッツにですね、見開きの東京ルールの話をしてまして、そこでキャップをとって洗ってつぶして「東京・・・・」というのをマンガで、9月ぐらいからやっています。大体半年くらいやるつもりですので、なんかご参考になれば見ていただきたい。今日、末石先生、あるいは小西さんから自然環境というか、地球環境というようなお話しがありましたので、個人的な話なんですけれど、私の親戚の伯母が亡くなりまして、通夜のときに話しを聞いたのですが、今東京も小西さんの話では海浜公園はなかなかいいと、東京湾はいいという話があったんですが、終戦直後には非常に食料難であったが、今大井の競馬場になってるんですけれども、そのあたりは遠浅の海岸だったと、米、野菜、農産物はだめだったんだけど、魚介類はふんだんにあって、食料危機には困らなかったという話でした。高度成長をしてドンドン埋め立てをして工場になった。現在横浜に住んでおりまして、私は5月の連体に子どもと潮狩に、横浜市海浜公園があるんですけど、そこで取れるアサリは非常に小さいのですが、海を横断して千葉県の木更津に行って自然のアサリは非常に大きいことが分かりました。子どもはすぐ「木更津のほうがいい、横浜はつまらない」とこう言いまして、やっぱり、自然環境は何よりも変えがたいな、と個人的に考えています。で、そういったことで自然と人が共生できる、資源循環型の都市をつくって行く上では、やはり市民の方と、事業者、物づくりに関しては日本の事業者は素晴らしい技術を持ってますので、それと我々、行政とが皆で、知恵と力を出し合っていける社会システムにしていかないといけないなと感じています。

 

☆リサイクルは川下から川上へ

吉村:アドバイザーの吉岡さん、コメントを含めてご感想をお願いします。

 

吉岡:国の方からは、国で容器リサイクル法を作ったんですけれども、自分は何もしないで誰かに責任を押しつけていくと、法律があっても全然進まないということなので、消費者、市町村、事業者の役割をシッカリ自覚して行動してほしいということであります。特に消費者の方にお願いしたいのですけれども、川端さんが言われたように、リデュース、リユース、リサイクルという順序がもっともなんですが、リサイクルしていただく時に分別排出をキチンとしていただいて、異物とか入れないということはそうなんですけれども、分別排出をしてしまえばもう市民の役割は終わったんだということで安心していただくと困るんです。リサイクルを回していくためには、リサイクルされた商品も買っていただかないと簡潔しないということがありますので、分別排出されたらその後リサイクル商品を積極的に買っていただきたいと、国の方からお願いしたいと思います。

 

吉村:最後に私のほうで、先週五島列島に行きましたら、岸にペットボトルが一杯流れてきている、見たらハングル語が多いですね、五島列島の海岸のペットボトルは日本だけのものではないのです。

環境問題で今回のまとめを申し上げますと、我々消費者、市民というのはごみ減量、分別収集に一生懸命努力して、できるだけ環境を良くしようと努力しています。そういう意味で我々川下での努力というのはある程度限界にきて、やることはやってできることはやってると、そういう意味では市町村の方もよくやられている。

そうすると今度は川下から川中、川上というふうに上がっていくと、二十一世紀がそこまできているときに、もちろん一緒にやっていかないといけないでしょうけれども、スーパーの方、百貨店の方、それから生産業者、容器を作る事業者が努力する時期が来ていると考えます。食品業者の方々は「消費者のニーズ」ということだけで商品を作り、売るのだったら、現在の消費者の環境へのニーズが高いということを配慮した川上でのリサイクルということを、これから考える時期が来ているのではないかと思います。そういう意味で、川は一本で海に流れていくものですから、川下での努力は一生懸命していくから、川上の方も一層の努力をしていただきたい、という形で今回のパネルディスカッションは終わりたいと思います。

どうも長時間ありがとうございました。

 

 

 

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