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オゾン形成ガス)の増加に対応する方法に関し、政策協定に達した。当初は、化石燃料に起因する二酸化炭素の排出量を2000年に1990年レベルに安定させ、その後、エミッションを低減するというものである。しかし、研究者は、気候

が人間の活動によって影響を受けないようになるには、70〜80%エミッションを低減する必要があると指摘している。さらに、健康や環境影響に対する受容できるレベルを達成するためには、他のエミッションを同様のレベルで低減しなければならない。

2.2 増加する運輸部門からのエミッション

スウェーデンでは、運輸部門が総排出二酸化炭素の約40%を占めていると見積もられている。世界的に見るとその値は約20%かそれ以上である。そのため、我々の長期計画が達成されれば運輸部門の範囲内では正しい対策となろう。このことは、健康や環境に影響を与えるエミッションに対し特に正しい措置となる。当然、エネルギー効率(それは、遅いけれど進みつつある)は、貨物や乗客輸送(それらは全てのタイプのエミッションに影響する)の比エネルギー使用を減少させる方向に導かれる。もしエネルギー効率が重要視されるなら、それは全く新しい自動車文化を受け入れることを意味することになろう。

 

2.3バイオアルコール、長期的な回答

バイオマスペースの自動車用燃料は、潜在的に現在のシステムに良く適応する。そして、迅速に期待する効果をあげることができる。実際、バイオアルコールは自動車用燃料の代替源として最も近い存在である。しかしながら、バイオベース燃料の効果を正確に判断すると、二つの点を考慮する必要がある。

(a)化石エネルギー資源の全消費を理解するため及びエコサイクルが成り立つかどうかを判断するための連鎖全体(原材料から最終用途まで)

(b)健康(ガン、呼吸器系疾患、アレルギー)や環境(酸性化、過富養化)に関するバイオ燃料からのエミッションの影響。たとえば、今日、以下の汚染物質がいろいろな影響を持つことが知られている。

 

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