大型貨物輸送のための環境配慮地区
スウェーデンのストックホルム、イェテボリ、マルメーの3都市の中心部に、1996年から、環境配慮地区が設けられる。同地区内では、ディーゼルを燃料とする大型貨物輸送車およびバスに対する特別の環境規制が敷かれる。
環境配慮地区
環境配慮地区は、特に交通の悪影響を受けやすい地区に設けられ、ここでは交通規制が敷かれる。
市当局は、道路交通条例に従い、総重量が3.5トンを超えるディーゼルを燃料とする、大型貨物車およびバスの通行を禁じる権限がある。
これにより、大型車による公害は最大30%減少する。
環境配慮型に属さない自動車の通行禁止
96年4月1日から同地区内では、総重量が3.5トンを超えるディーゼルを燃料とする、大型貨物車およびバスで、最低環境クラス3に当てはならない自動車の通行が禁止される。
このクラス分けは3段階になっており、1が最もクリーンとされる。
99年にはこの基準が一段と厳しくなる。その時までに、総重量が3.5トンを超え、ディーゼルを燃料とする、全ての大型貨物車およびバスは、環境クラス1またはEURO2の基準を満たさなくてはまらない。また、騒音についての規制もある。
自動車製造
外国で登録された自動車が環境配慮地区を走行するには、それぞれの都市の道路交通当局に申請して許可を得る必要がある。
警察が監視を行い、規制の遵守に務める。
適用免除
製造後8年未満の自動車に対して、一般適用免除がある。
2001年まで、製造後8年未満の自動車は同地区を走行することができる。
製造年と走行可能年の対応は表の通り。
製造後8年が経過した自動車に対して、特別適用免除がある。
この適用免除の対象となるかどうかを決めるに際しては、以下の点が考慮される。
1.以下のAまたはBの基準を満たす、承認済みの排気ガス浄化装置を備えている。