業務完了時刻のシミュレーション等が可能。
・年間、月間、週間、1日のピーク管理(平準化)のため、1日の作業計画を作成。作業の進捗をモニタリング。
?工場製品倉庫(少品種大量大形商品)システム
・家電製品等を対象としたフォークリフト対応のシステム。
・各人がバーコードリーダーを持ち(無線端末搭載のフォークリフト導入)、ロケーションもバーコード管理。
・ファーストイン・ファーストアウトを実現(特に半導体)。
■システム導入状況
・工場製品倉庫システム:21拠点
・流通倉庫(多品種異形状商品)システム:26拠点
・拠点間は親会社(メーカー)グループのVAN利用。
・物流業際EDIフォーマット使用。
・ネットワークは統括部を中心としたクライアントサーバシステム
・各物流拠点では、開発エンジンは共通だがそれぞれシステムのカスタマイズを行っている。(各拠点に数人の3Eが在駐)
■システム構築の成功要因
・クライアント・サーバ型※のシステム
(汎用性、委嘱性が高く、オブジェクトの追加も容易)
※ホストを介して端末を接続する従来のホスト-エンド形ではなく、パソコン(端末)同士が直接またはサーバを介して通信を行なうネットワークの構成
・内部事情に精通した「物流とはなにか」を理解するリーダーの存在、優秀なSEの存在
・現場に通いつめ、現場の意見を吸収してシステムを構築。
・現場作業員の自主性を引き出すようなシステムづくりが必要。
・データベースづくりを最重視。
■EDI(標準化)
・ネットワーク利用でなく、ポイントトゥポイントの段階
・物流業際EDI(標準メッセージ)が完成し、運送会社数社との間で導入(一部企業とはパソコン通信を活用)
・親会社との物流情報化はあまり進展していない。オンライン化は行われているが、独立したシステムが多数稼働しているため。
効果・費用
■効果
○保管効率の向上
・ロケーション管理を行った結果、庫内スペースの未利用空間が明らかとなり、小さな貨物を収容した上部空間を保管スペースとして利用するようになった。
○職員の自発的な作業平準化
・全員が互いの作業状況を確認することが可能。
・誰でも、どこの場所でもピッキング作業を行うことが可能。
・作業進捗が遅れた場所へ、自分の判断で応援にいくことが可能。
→残業が大幅減少、手当の減った分は給与増額で還元。
→応援作業についても自分の実績と評価される。
(ただし給与面にまでは現段階では反映していない)