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第5節 来年度の調査研究課題

来年度の調査研究課題を整理すると次のようになる。

(1)九州内の離島における海上交通体系整備の方向

九州内の離島についての既存資料の分析、自治体アンケート調査によって得られた調査結果を踏まえ、地域振興の課題、海上交通体系整備についての課題を抽出し、海上交通体系整備のあり方について検討する。

(2)住民ニーズの把握

地域振興や海上交通体系の整備を進める上では、住民のニーズを反映させることが重要である。航路体系に限らず、生活環境に対する満足度や島での生活全般に関する満足度について等を把握するためにアンケート調査を実施し、住民ニーズを把握する。

なお、航路については、いくつかのケースを想定し、それぞれのケースの利用意向を把握することによって、採算性や需要見込みの検討を行う。

(3)観光に関するアンケート調査

自然を生かした振興策の1つとして観光振興があげられる。今年度実施した観光客アンケート調査結果では、甑島の魅力度は潜在的なものを含めて非常に高いことがわかった。

これらの魅力を存分に生かし、交流人口の拡大、引いては定住人口の増大に結びつけるためには、観光地としての甑島のポテンシャルや観光需要を把握する必要がある。

このため、観光客アンケート調査の分析結果や旅行代理店等に対するヒアリング調査、及び島外居住者に対する観光ニーズのアンケート調査を実施し、甑島の観光地としてのポテンシャルや観光需要について把握する。

(4)旅客航路改善策とその条件整備

今年度の調査結果で最重要課題としてあげられた旅客航路の改善策について検討する。

旅客航路の改善策においては、住民ニーズ等も含めた利便性や採算性、さらには島内陸上交通網の整備も踏まえた視点から検討を行う。

(5)甑島地域における地域振興、海上交通体系整備のあり方

以上の調査結果を踏まえ、次のように本調査研究の成果をまとめる。

?甑島地域における地域振興策

?甑島地域における海上交通体系整備についての問題と課題

?甑島地域における海上交通体系整備のあり方

 

 

 

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