自治体用
期日:平成9年11月13日
自治体名:鹿児島県鹿島村
◆地域振興とその課題
甑島の地域振興を考える上で、航路を含む交通体系の整備が根幹である。
そのうえで、産業振興を考える場合、あるいは、単に観光面だけを考えるとしても、甑島4村が一体となって共存共栄できる仕組みを考えるべきである。
観光ルートについては、中甑港を出航する遊覧船は、鹿島の西海岸を経て、ナポレオン岩までのコース、里村についても、甑大明神橋、かのこ大橋までが一般的な観光コースとなっている。 このことからも、各村でそれぞれ取り組む観光事業には、特にリピーターが増えることが絶対条件であるとすれば、限界があるように思われる。
なお、広域行政については、現状では合併に対するメリットが見えづらく、デメリットの部分(行政サービスが行き届くかどうか)しか見えてこない。 また、藺牟田瀬戸架橋については、過去5年間にわたり調査継続中であり、さらに調査が必要で、実現にはかなりの日時を要する状況である。
◆港湾及び海上交通体系整備についての課題
甑島航路は島民の足であるという事の大前提に立って検討、改善されるべきである。大型フェリーの上島、下島それぞれ寄港地一港案についても、プロセスとして、まず、1村1港に対する理解が必要である。そして、その次の段階として、上、下1港案について検討すべきと考える。
港湾整備や島内道路(藺牟田瀬戸架橋を含む)の整備ついても、まず航路問題の方向が見えなければ、早急な整備は不可能であるように思われる。