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(2) 旅客航路経営の改善

旅客航路事業者アンケート調査によると、約80%の航路は採算割れであり、純旅客船航路(フェリー以外のいわゆる在来船による航路)の利用客数は減少傾向が続いている。

このように旅客航路経営はとくに企業規模が小さい事業者においてより深刻であり、経営維持が難しくなってきている。

 

●旅客航路輸送量の推移

旅客航路の輸送量の推移をみると、平成3年の雲仙普賢岳噴火によって大打撃を受けた「三角〜島原航路」の旅客数の激減によって旅客数全体は平成3年以降大きく落ち込んでいる。

純旅客船の旅客数は概ね減少の一途を辿り、フェリー旅客数は横バイないし微増で推移している。

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●旅客航路経営の採算性・業績の見通し

旅客航路事業者アンケート調査によると、回答があった23件中「まあまあ採算がとれている」は5航路、「採算割れ」が18航路と約80%は不採算航路である。業績の見通しについても「非常に・かなり悪化」が約70%で、「どちらともいえない」「やや良好」は約10%である。

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