(c) 現時点における続行列車が踏切に到達する時間
続行列車が踏切に到達する最短時間は、
79.8秒(=17.6+6.9+7.3+22.6+12.6+12.8)
となる。
(d) 警報開始時期の決定
付図3-6(P44)で予測したとおりに先行列車と続行列車が走行すれば、従来の列車種別を用いた定時間制御では警報時間が79.8秒であるのに対して、遮断時間短縮論理では警報時間が39秒になり、51%も短縮されたことになる。
また、列車種別を用いた定時間制御では先行列車と続行列車で警報が継続されることになるが、遮断時間短縮論理では先行列車が踏切を通過後、約16秒間警報が停止し、踏切が開扉することになる。
(e) 信号現示抑止
警報時間割れをさせないために、信号現示アップを予測時分の間おさえる。
例えば、付図3-6(P44)において、前方の停車列車が20秒以内に出発すると、信号機9Rが予定より早く現示アップする可能性があり、警報時間不足になることが考えられる。そこで、警報を開始した時点から、信号機9Rの現示を予測時間だけ現示アップさせないために、信号機に抑止出力を行う。