i.中央処理装置は、各駅の乗客誘導案内装置に次列車、次々列車の車両毎の混雑度情報を伝送する。
j.乗客誘導案内装置は、次列車、次々列車の到着/出発予測時刻および次列車、次々列車の車両毎の混雑度情報を受信し、画面上に表示する。
上記の表示情報の流れは一つの例であり、システム構成や情報経路については、このほかにも何案か考えられる。表3.3-1〜表3.3-3にシステム構成等について、他の方法と比較検討した結果を示す。
3.4 乗客誘導案内装置の画面デザイン
本節では、「3.2表示情報の検討」で検討した、表示項目を乗客誘導案内装置に表示するにあたって、どのような画面デザインにすれば、乗客を混雑度の低い車両、列車に誘導できるかについて検討を行った。
まず、図3.4-1画面デザインの考え方のうち、「ビジュアルコミュニケーションの目的」ではコンピュータを使って画面を作成する、グラフィカルユーザインタフェースの基本的な考え方についてまとめた。また、「表示コンセプト」では、乗客誘導案内装置画面デザインのコンセプトについてまとめた。「図3.4-2〜図3.4-4ホーム上表示画面イメージ」では、今回の乗客誘導案内装置の画面として検討した画面例と、それぞれの画面デザインの考え方について示した。図3.4-5は上記3案の中で分かり易いという評価のあった、c案(図3.4-4)をベースに委員会・幹事会での指摘事項を反映したもので、後述する3.7の評価実験で用いた画面もこの画面である。またラッシュ時から閑散時、終電近くまで一日を通しての乗客誘導案内装置の表示画面利用例を図3.4-6に示した。