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2.2.3 列車運行シミュレータの出力

 

本研究で開発した列車運行シミュレータは、例えば1秒といった微小時間毎に列車の位置、速度、加減速度を出力できる。そして、これらの値から駅間走行データ(各軌道回路の落下/扛上時刻)と到着時刻が算出できる。本シミュレーション実験では、駅間走行データと到着時刻が必要な情報であるが、シミュレータの基本性能を調べるためには列車運転曲線を作成する必要がある。

 

そこで、本シミュレータを用いて作成した列車運転曲線(距離-速度曲線、距離-時間曲線)の一例(営団地下鉄東西線の西葛西〜南砂町、南砂町〜東陽町)を図2.2.3-1に示す。これより、運転条件を調整することにより、運転計画で用いられている列車運転曲線とほぼ同じものを作成できることが確認できた。なお、本シミュレータでは制限速度から5km/hだけ低い速度を目標速度としている。

 

駅間走行時分を比較した結果を次の表に示す。これは、駅間距離の長い西葛西〜南砂町(約2.7km)ではシミュレーションの方が5秒程度短いが、南砂町〜東陽町(約1.2km)では両者はほぼ等しいことを示している。

 

039-1.gif

 

 

 

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