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2.1.2 乗降状況測定データの分析

 

乗客を誘導するためには、少なくとも隣接する車両あるいは前後の列車に誘導された乗客が乗車するためのスペースが必要である。そこで、このスペースに対応する指標として、以下の計算式で求められる「乗車可能人数」を定義する。なお、この指標は出発時の混雑度に対応し、0人以下の場合は混雑度が250%以上に相当する。

 

(乗車可能人数)=(250%乗車までの乗車可能人数)+(降車人数)-(乗車人数)

250%乗車までの乗車可能人数は到着時の混雑度から求める。

また、各混雑度での乗客数および250%乗車までの乗車可能人数は次表の通りとする。

 

014-1.gif

 

次に、西葛西(平成8年10月21日、朝ラッシュ時)の乗降状況測定データから混雑度、降車人数、乗車人数、乗車可能人数を列車毎、車両毎にまとめた結果を図2.1.2-1、2、3、4にそれぞれ示す。ここで、車両毎の測定データは特定の扉での測定データであり、測定期間中は同一の扉とした。また、実測着時刻と実測発時刻はビデオ撮影による値であり、着遅延から発発時隔までは実績ダイヤ上の値である。なお、増遅延とは発遅延から着遅延を引いた値で、停車時分の増加量である。

 

 

 

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