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しかしこの人口増加のテンポは、1980年から1985年までの5年間、また1985年から1990年までの5年間の人口増加のペースからすると、かなり低調であり、1990年から1995年までの増加のペースに近いものと予測される。

 

(2) 3区分別人口

 

推計人口を0歳から14歳の年少人口、15歳から64歳までのいわゆる生産年齢人口、そして65歳以上の高齢者人口の3区分別に分けて、それぞれの割合をみる。

1995年の国勢調査結果では0から14歳人口が14.9%、15から64歳が74.1%、そして65歳以上人口は11.0%をそれぞれ占めている。今後は、2000年に0から14歳人口は14.0%、15から64歳人口は72.1%、65歳以上人口は13.8%となる。そして2005年には0から14歳人口は14.1%、15から64歳人口は69.3%、65歳以上人口は16.6%を占める。2010年には0から14歳人口は14.3%、15から64歳人口は66.1%、65歳以上人口は19.6%を占めるまでになる。

結果として、0から14歳の年少人口は、実数は増加をみせるものの、その占める割合は2000年以降ほとんど変化はない。しかし、15歳から64歳の生産年齢人口は、その実数も減少し、占める割合も、一貫して減少し続けていく。その反面、65歳以上の高齢者はその実数も、占める割合も、増加の一途をたどる。

この年齢3区分別の割合の推移を、国立社会保障・人口問題研究所による全国(中位推計)及び神奈川県の推計結果と比較する。

高齢者人口では、全国値と横浜市の値を比較すると、1995年時点では全国14.6%、横浜市11.0%と3.6ポイント全国値が高いが、2000年では全国17.2%、横浜市13.8%とその開きは3.4ポイントにやや縮まり、2005年では全国19.6%に対し、横浜市16.6%と3.0ポイントの差になる。その後、2010年には、全国は22.0%であるが、横浜市では全国の2005年と同じ19.6%になると予想される。

0から14歳の年少人口では、1995年時点では全国16.0%、横浜市14.9%と1.1ポイント横浜市が低いが、2000年では全国14.7%、横浜市14.0%とその開きが0.7ポイントに縮まり、2005年では全国14.3%に対し、横浜市14.1%と0.2ポイントの差になる。その後、2010年には、全国は2005年と同じ14.3%で横ばいであるが、横浜市の場合2005年から0.2ポイント上昇して全国値と同じ14.3%になると予想される。

そして生産年齢人口では、1995年時点では全国69.5%、横浜市74.1%と4.6ポイント横浜市が高いが、2000年では全国68.1%、横浜市72.1%とその開きは40ポイント

 

 

 

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