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● 年齢別

年齢別でみると、転入の場合、前期高齢者では生活環境の評価は「変わらない」という評価の者が34.8%で、後期高齢者の27,9%より多い。

転出の場合、転出して生活環境が「よくなった」とする者は前期高齢者の51.5%に対し、後期高齢者では55.6%と、後期高齢者の方が高い。転出後に生活環境が「悪くなった」とする者は、前期高齢者の7.9%に比べ、後期高齢者では3.7%と、前期高齢者の方が高い。

● 男女、年齢別

男女・年齢別でみると、転入の男の場合、転入後の生活環境への評価として「よくなった」とする者の割合は、前期高齢者では55.2%に対し、後期高齢者では60.5%と高まっている。逆に「変わらない」とする者は前期高齢者では34.8%だが、後期高齢者では24.6%と少なくなる。

転入の女の場合、転入後の生活環境への評価として「変わらない」とする者は前期高齢者では35.1%だが、後期高齢者では29.3%と少なくなる。

つまり、転入の男では、後期高齢者になると、転入後の生活環境への評価が良くなる傾向があるが、女では「変化なし」が少なくなるのみで、評価は良くならない。

転出の男の場合、転出後の生活環境への評価として「よくなった」とする者の割合は、前期高齢者では48.9%に対し、後期高齢者では60.6%と高まっている。逆に「変わらない」とする者は前期高齢者では37.0%だが、後期高齢者では30.0%と少なくなる。

転出の女の場合、転出後の生活環境への評価として「変わらない」とする者は前期高齢者では32.5%だが、後期高齢者では34.5%とやや多くなる。逆に「悪くなった」とする者は前期の7.1%から3.2%へ少なくなっている。

つまり、転出の男では、後期高齢者になると、転入の場合と同様、転出後の生活環境への評価が良くなる傾向があるが、女では転入の場合とは異なり、「悪くなった」が減り、「変わらない」が増えるという意味で、相対的に評価が高まる傾向がみられる。

 

・男の後期高齢者の場合、移動後の生活環境に対する評価は、前期高齢者より良い。

 

 

 

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