ちなみに政令指定都市の中で高齢化率が同率(国調による最新の移動データである1990年時点で高齢化率は両市とも9.1％)の福岡市と比べても、特に高齢者層の転入者の割合が高いことがわかる。(表1-3-4)
・高齢期の転入率が高い。また、加齢とともに急激に上昇する。
(2) 住民基本台帳データによる高齢移動者
● 住民基本台帳データによる高齢移動者数
札幌市のデータによると、平成9年1月1日から5月31日までの5か月の期間(ただし市内転居者についての調査期間は同年4月の1か月間)に、札幌市に転入した65歳以上の者は1,281人、一方この期間に札幌市から転出した65歳以上の者は812人、また1月1日から5月末日までの期間に札幌市内の他の場所に転居した65歳以上の者は3,516人(調査期間である同年4月1か月間では983人。以下同じ)である。市内転居者のうち、区間移動者が1,540(同474)人、区内移動者が1,976(同509)人である。すなわち、65歳以上市内転居者の43.8(同48.2)％は区間移動者、56.2(同51.8)％が区内移動者である。(表1-3-5)
この期間における札幌市への転入者総数は48,263人、また、転出者総数は42,351人であるので、転入者総数に占める65歳以上の者の割合は2.7％、転出者総数に占める65歳以上の者の割合は8.3％である。
