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ご 挨 拶

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(財)全日本剣道道場連盟

元文部大臣

会長 松永 光

 

第23回茨城県少年剣道錬成大会が、水戸市において関係各位のご協力のもと盛大に催されますことは、主催者として誠に喜びに堪えません。

本大会は昭和六十一年度から都道府県支部の協力を得て支部組織の活性化、少年剣道の普及促進等を目的に各県単位で開催されるようになりました。尚、今回から毎日新聞社が特別後援となり少年剣道普及発展のために、ご支援いただくことになりました。少年剣士増員活動に対し心強いものであります。

明治維新より百数拾年が経ち、剣道の技術や精神も時代と共に変遷しております。しかしながら、私達道場主は真の剣道とは、本来の武道とは何かを常に自らに問いかけながら日本の伝統文化剣道を伝授していかなければならない責務があると思います。また、(財)全日本剣道連盟も剣道試合、審判規則改正、指導者認定制度の実施、世界大会(京都)で剣道そのものを正しく広く伝えていこうと努力しております。剣道界の各団体と協力して剣道の普及伝承を図っていかなければならないと思います。

道場の隆盛には、親しみやすさ、厳しさ、爽やかさ、幼年から熟年までの交流等が求められています。道場の雰囲気の改善と指導者の資質向上及び連盟としての普及環境整備が要望されるところであろうかと思います。

本日は、私達の宝である夢多き少年少女剣士がさわやかな竹刀音をこの会場一杯に響かせ、そして武道精神の根源である忍耐力、責任感及び旺盛な気力を持って立派な試合をし、互いの研鑽錬磨を期待するものであります。

この少年達の竹刀の音と精神を絶やさず、より隆盛を目ざすためにご父兄の理解と道場主並びに関係各位のご努力、ご支援を切に望むものであります。二十一世紀は教育の時代と言われており、知育、体育、徳育及び食育をも兼ね備えた少年を育成することこそ日本の繁栄と世界の平和につながるものと思います。

本日の大会が皆様のご支援のもと所期の目的を達成し、大きな成果が得られ発展することを願い、私の挨拶と致します。

 

 

 

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