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11. 健康手帳 50冊

12. 現地購入医薬品 10,000人分

本年度新たに日本で追加購入して持参した分

1. コンバントリン(500錠入) 5箱

2. フラジール(20錠入) 3箱

本年度も日本で購入して昨年度に別送していた前記器材や薬品の他、ミンテゾール、ノテザン、ニバキン、ファシジンなど一部の駆虫剤および抗生物質を現地で購入して受診者に投与し、残りを病院および保健省に供与した。

一昨年度までに供与した薬品類は殆どがこの2年間で使用されていたが、供与器材は紛争があったにも拘らず、バンギー友好病院およびウワンゴ診療所を始め、他地区の病院でも丁寧に保管、使用され、十分に活用されていた。ただバンギー大学付属病院は銃弾の跡も生々しく、一部の破壊などがあって病室は使用されていなかったが、供与した遠心器などは院外に持ち出して難を避け、現在は検査室で使われていた。パタセ大統領、ジェンボー保健大臣はじめ保健省幹部および関係者は笹川記念保健協力財団の継続的な医療援助に深く感謝している。

 

今後の援助に対する検討事項

 

中央アフリカ共和国のパタセ大統領とバンギー大学医学部の卒業式でお会いした折、特に握手を求められ、永年継続されている笹川記念保健協力財団の医療援助に対する感謝の意が表された。またジェンボー保健大臣および保健省関係者との会談の折にも笹川記念保健協力財団の医療援助に対して感謝の意が表され、これまでに供与した器材が多くの病院で大いに役立っている旨報告された。特に多くの援助プロジェクトは長くても5〜6年であるのに、笹川記念保健協力財団の医療援助計画が1975年以来継続されており、しかも一般的に政情不安と言われている本年度に調査団が現地に赴いて検診を実施したことは中央アフリカ政府のみならずWHOでも高く評価され、また感謝された。本年度も保健省の車の約半分が破壊されている状況の中で、車両の手配を始め検査場所および現地雇用職員の手配が完全になされており、本プロジェクトが中央アフリカ共和国にとって如何に重要な位置を占めているかを再確認することが出来た。従って今後の医療協力の遂行には政情が安定していれば問題がなく、同国の方針として医療保健対策が重要視されているので、中央アフリカ共和国に対する援助の継続が好ましいと判断される。

なお1998年4月18日で現地駐屯しているフランス軍は完全に撤退し、その後は国連軍が派遣されることになっており、既に約300名の国連軍が首都のバンギーに赴任していた。中央アフリカ共和国の朝日大使は恐らく8月頃には政情も安定するのではないかとの見通しを持ってお

 

 

 

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