上表の例の数からだけで直接判断する訳には行かないが、普通車輪方式と独立車輪方式の二つに大別することが出来よう。
当然の事乍ら、前者は地方交通線等、在来鉄道の革新を図る目的の車両に用いられ、後者は路面電車で100%低床化に拘ったために、余儀なく複雑な機構の採用に踏切ったものと言えよう。
注目すべきは、操舵機構を持つものが13例の多きに及んでいる点で、Wickens,Scheffelらが操舵台車を提唱して以来20年を経て、鉄道に於ける操舵の意義が定着して来たと見ることが出来るが、とりわけ1軸台車には操舵が適用しやすいと云う一面を裏書きするものとなっている。