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65系統に用いられていた3車体4軸の連接方式低床車両に試乗した。全般的には低速走行であることもあり、比較的、良好な乗心地であった。路面区間のほか、一部地下区間を走行する。車体間の相対ヨーイング角をリンク機構で伝達する操舵機構が組み込まれており、最前部の1軸台車の操舵遅れが懸念されるが、急曲線においてもスムーズに旋回しているように見受けられた。一方、最後尾の1軸台車において、ゴリゴリと車輪がレールに対してアタックアングルを持って走行しているような音が発生しているのと同時に、車両の横揺れが認められた。直進安定性は良好であったが、少々上下方向には硬い感じの振動が認められ、特に分岐などでこれらの振動が目立つ感じがした。

一方、超低床構造とすべてのドアが乗降に利用できる方式により、乗客の快適性や乗降容易性は非常に良好であることが実感された。なお、この車両は通常の運転台が片方のみであり、1方向運転を前提としている。終点では急曲線のループや、1ブロックの街路を周回する路線を用いて、おり返し運転を行っている。

 

 

 

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