1軸台車は、シエヴロン形積層ゴムばねで軸箱を支持した口の字形台車枠の四隅で背の高いコイルばねにより車体を直接支持するボルスター構造で、車体との前後方向の連結は、両側各1本のけん引リンクで行っている。中間車の2軸従台車も車体支持方法は同様で、台車枠四隅に長尺コイルばねを配している。1軸台車の台車枠には、エンジン側にもう1本横ばりが通り、減速機及びディスクブレーキのはさみ装置を支持する。ブレーキは電気指令の空気ブレーキであるが、2軸従台車の車輪間全長に亘ってレール吸着ブレーキを備えている。
仕様では最高速度は100km/hであるが、試乗した区間は山間部の曲線の多い路線であったので、最高60km/h程度であった。第3セクターの地方路線であるにも拘わらず、鉄枕木の溶接ロングレール(一部コンクリート枕木)を使用しており、コイルばね台車としては、良好な乗心地であった。(図43に示す路線中Duren-Heimbach間の営業運転に往復試乗)