駆動装置は、モーター中心と車軸中心間の距離に適合させるため中間歯車付のギヤユニットで、モーターハウジングに直接取付けられている。ブレーキは時速15km/h位迄は回生ブレーキだけで減速するため、アルミの側ディスク表面にはヒートスポット等は見られない。車輪にフランジ直摩はないが、踏面は凹摩傾向にあり、若干ムシレの発生も見られた。これはやはり軸重22トンと高荷重なためと考えられる。
以上述べて来たように量産の1軸台車は、試作台車とは全く別の台車のように変わっており、実用化のためには試験時にはない、いろいろな技術的要求に対処しなければならなかったことを物語っている。
前ページ 目次へ 次ページ