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2 住民活動の現況

 

本町の住民団体、活動内容を図表2-2として整理した。それらは、地域おこしや環境保全運動、生涯学習、文化福祉活動、ボランティア活動など多岐にわたっている。

 

(1) 活動の特性

 

生涯学習にかかわる諸活動は、行政の指導のもとに地域公民館などの公共施設を拠点として活動しており、その他の活動に比べ行政とのかかわりが深いという点でその性質が少し異なる。福祉にかかわる諸活動は、団体数に比べ会員数が比較的少ない小さな団体が多く、分散的な一部の有志による活動に依存している状況である。それに比べて文化的な活動にかかわる団体は少ない。

地域おこしにかかわる活動は、主に住環境や自然環境の保全などの活動が中心となっており、かつ、町域の一部に限られた動きに止まっている。地域おこしとしての活動は少なく、「宮田かっぱ村」や伝統芸能伝承の「宮田大鼓伝承会」がみられる程度である。

 

(2) 問題点と課題  

 

生涯学習にかかわる諸活動は、その特性からして組織や活動場所などの体制が確立されており、比較的活発に活動しているが、住民ニーズの多様化に対応してメニューの多様化など活動の幅を広げる必要がある。それに比べ、文化・福祉にかかわる諸活動の基盤がぜい弱であり、それらの組織の確立や活動拠点の整備拡充への町の支援が重要である。

環境保全にかかわる諸活動のなかには、その活動が停滞したり、活動の広がりが見られないものもあり、今後の活動の活性化が求められるとともに、保全にとどまらず、まちづくりの視点に立った新しい環境の創造へと活動の幅を広げる必要がある。また、今求められている行政との協働を見据えて、まちづくり事業として、一部の地域から全町に広がる多極的な活動への展開が望まれる。

 

 

 

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